Devoidと絵描きの召使い
2015年9月5日 ルーリングhttp://tondol.diarynote.jp/201508201248531431/ も合わせてどうぞ。
Dominator Drone (2)(B)
Creature - Eldrazi Drone
Devoid (This creature has no color.)
Ingest (Whenever this creature deals combat damage to a player, that player exiles the top card of his or her library.)
When Dominator Drone enters the battlefield, if you control another colorless creature, each opponent loses 2 life.
3/2
では問題。
戦場に絵描きの召使い(青指定)が出ている場合、Dominator Droneは何色のクリーチャー(/クリーチャー・カード/クリーチャー呪文)であるか?
・
・
・
今回もまた継続的効果・種類別の考え方に従って考える。
この状況で、Dominator Droneに適用されている継続的効果は以下の通り。
第1種 なし
第2種 なし
第3種 なし
第4種 なし
第5種 無色である/他の色に加えて選ばれた色である
第6種 なし
第7種a なし
第7種b なし
第7種c なし
第7種d なし
第7種e なし
今回の場合、第5種に分類される継続的効果が2つ存在する。
このように、同じ種類別に複数の継続的効果が存在する場合、それらをどういう順番で適用するかは、以下の3つの要素を見て決定する。
1.特性定義能力であるか
2.タイムスタンプ
3.依存性
1.特性定義能力であるか
以下の条件を全て満たす常在型能力は、特性定義能力である。
(1)オブジェクトの色、サブタイプ、パワー、タフネスのいずれかを定義しているもの。
(2)影響を受けるカードそのものに記載されているものか、トークンを生み出す効果によってトークンに与えられたものか、影響を受けるオブジェクトにコピー効果や文章変更効果によって与えられているもの。
(3)他のオブジェクトの特性に直接は影響を及ぼさないもの。
(4)オブジェクトがそれ自身に与えている能力ではないもの。
(5)ある条件下でのみ特性値を定義するものでないもの。
Devoidの「無色である」という能力は、(1)~(5)の全てに当てはまるため特性定義能力である。
絵描きの召使いの「他の色に加えて選ばれた色である」という能力は、(3)に反するため特性定義能力ではない。
このように、同じ種類別に複数の継続的効果が存在し、かつその中に特性定義能力によるものが含まれる場合、それを真っ先に適用する。
2.タイムスタンプ
特性定義能力による継続的効果を真っ先に適用するというルールはタイムスタンプよりも優先されるため、今回の場合はタイムスタンプについて考慮する必要はなし。
3.依存性
依存関係は、継続的効果がどちらも特性定義能力によるものである、もしくは、どちらも特性定義能力によるものではないという場合にしか発生しないので、今回の場合は依存性について考慮する必要はなし。
上記を総合すると、本問題の回答は「絵描きの召使いで選ばれた色である(無色ではない)」となる。
Dominator Drone (2)(B)
Creature - Eldrazi Drone
Devoid (This creature has no color.)
Ingest (Whenever this creature deals combat damage to a player, that player exiles the top card of his or her library.)
When Dominator Drone enters the battlefield, if you control another colorless creature, each opponent loses 2 life.
3/2
では問題。
戦場に絵描きの召使い(青指定)が出ている場合、Dominator Droneは何色のクリーチャー(/クリーチャー・カード/クリーチャー呪文)であるか?
・
・
・
今回もまた継続的効果・種類別の考え方に従って考える。
この状況で、Dominator Droneに適用されている継続的効果は以下の通り。
第1種 なし
第2種 なし
第3種 なし
第4種 なし
第5種 無色である/他の色に加えて選ばれた色である
第6種 なし
第7種a なし
第7種b なし
第7種c なし
第7種d なし
第7種e なし
今回の場合、第5種に分類される継続的効果が2つ存在する。
このように、同じ種類別に複数の継続的効果が存在する場合、それらをどういう順番で適用するかは、以下の3つの要素を見て決定する。
1.特性定義能力であるか
2.タイムスタンプ
3.依存性
1.特性定義能力であるか
以下の条件を全て満たす常在型能力は、特性定義能力である。
(1)オブジェクトの色、サブタイプ、パワー、タフネスのいずれかを定義しているもの。
(2)影響を受けるカードそのものに記載されているものか、トークンを生み出す効果によってトークンに与えられたものか、影響を受けるオブジェクトにコピー効果や文章変更効果によって与えられているもの。
(3)他のオブジェクトの特性に直接は影響を及ぼさないもの。
(4)オブジェクトがそれ自身に与えている能力ではないもの。
(5)ある条件下でのみ特性値を定義するものでないもの。
Devoidの「無色である」という能力は、(1)~(5)の全てに当てはまるため特性定義能力である。
絵描きの召使いの「他の色に加えて選ばれた色である」という能力は、(3)に反するため特性定義能力ではない。
このように、同じ種類別に複数の継続的効果が存在し、かつその中に特性定義能力によるものが含まれる場合、それを真っ先に適用する。
2.タイムスタンプ
特性定義能力による継続的効果を真っ先に適用するというルールはタイムスタンプよりも優先されるため、今回の場合はタイムスタンプについて考慮する必要はなし。
3.依存性
依存関係は、継続的効果がどちらも特性定義能力によるものである、もしくは、どちらも特性定義能力によるものではないという場合にしか発生しないので、今回の場合は依存性について考慮する必要はなし。
上記を総合すると、本問題の回答は「絵描きの召使いで選ばれた色である(無色ではない)」となる。
バンクーバー・マリガン・ルールと多人数戦
2015年8月21日 ルーリングバンクーバー・マリガン・ルールが実装されることが決まったが、多人数戦における「フリー・マリガン・ルール」が絡んだ場合の処理には注意したい。
よって、1回だけしかマリガンしていない(7枚→7枚の)プレイヤーは占術を行えない。
そもそも多人数戦のフリー・マリガン・ルールを忘れやすいということも含め、要注意。
なお、統率者戦では独自のマリガン・ルールが用いられるため、このケースには当てはまらない。
余談だが、多人数戦でもう1つ忘れやすいのが「先行ドロー・ルール」。これも要注意。
103.4.(前略)その後、開始プレイヤーからターン順に、開始時の手札が初期手札枚数より少ないプレイヤーはそれぞれ占術1を行なってもよい。
800.5. 多人数戦において、各プレイヤーが最初にマリガンを行なう場合、6枚ではなく7枚の手札を引く。それ以降のマリガンでは、通常通り1枚ずつ手札が減らされていく。
よって、1回だけしかマリガンしていない(7枚→7枚の)プレイヤーは占術を行えない。
そもそも多人数戦のフリー・マリガン・ルールを忘れやすいということも含め、要注意。
なお、統率者戦では独自のマリガン・ルールが用いられるため、このケースには当てはまらない。
903.8. 統率者戦カジュアル変種ルールでは、異なったマリガン・ルールを用いる。プレイヤーがマリガンする場合、手札すべてをライブラリーに混ぜ入れるのではなく、手札から好きな枚数のカードを裏向きで追放し、その枚数より1枚少ないだけのカードを引く。(後略)
余談だが、多人数戦でもう1つ忘れやすいのが「先行ドロー・ルール」。これも要注意。
800.6. 双頭巨人戦以外の多人数戦において、開始プレイヤーは最初のターンのドロー・ステップを飛ばさない。双頭巨人戦において、先攻のチームは最初のターンのドロー・ステップを飛ばす。
Dominator Drone (2)(B)
Creature - Eldrazi Drone
Devoid (This creature has no color.)
Ingest (Whenever this creature deals combat damage to a player, that player exiles the top card of his or her library.)
When Dominator Drone enters the battlefield, if you control another colorless creature, each opponent loses 2 life.
3/2
Dominator Droneのマナコストは(2)(B)であるが、Devoidという能力を持っているがために、これは黒のクリーチャーではなく無色のクリーチャーである。
では問題。
戦場にDominator Droneと謙虚の2枚が揃い、Dominator Droneの能力が失わせられた。この状況では、Dominator Droneは何色のクリーチャーであるか?
・
・
・
継続的効果・種類別の考え方に従って見ていこう。
この状況で、Dominator Droneに適用されている継続的効果は以下の通り。
第1種 なし
第2種 なし
第3種 なし
第4種 なし
第5種 無色である
第6種 すべての能力を失う
第7種a なし
第7種b 1/1になる
第7種c なし
第7種d なし
第7種e なし
継続的効果を第1種から順に適用していく。
第5種の「無色である」を適用し、無色になる。
第6種の「すべての能力を失う」を適用し、Devoidを含む全ての能力を失う。しかし、Devoidによる「無色である」という継続的効果は既に第5種の段階で適用されているので、第6種の段階でDevoidが失われたとしても、依然として適用されたままである。
第7種bの「1/1になる」を適用し、1/1になる。
よって、本問題の回答は「謙虚の影響下でも依然として無色のクリーチャーである」となる。
Creature - Eldrazi Drone
Devoid (This creature has no color.)
Ingest (Whenever this creature deals combat damage to a player, that player exiles the top card of his or her library.)
When Dominator Drone enters the battlefield, if you control another colorless creature, each opponent loses 2 life.
3/2
Dominator Droneのマナコストは(2)(B)であるが、Devoidという能力を持っているがために、これは黒のクリーチャーではなく無色のクリーチャーである。
では問題。
戦場にDominator Droneと謙虚の2枚が揃い、Dominator Droneの能力が失わせられた。この状況では、Dominator Droneは何色のクリーチャーであるか?
・
・
・
継続的効果・種類別の考え方に従って見ていこう。
この状況で、Dominator Droneに適用されている継続的効果は以下の通り。
第1種 なし
第2種 なし
第3種 なし
第4種 なし
第5種 無色である
第6種 すべての能力を失う
第7種a なし
第7種b 1/1になる
第7種c なし
第7種d なし
第7種e なし
継続的効果を第1種から順に適用していく。
第5種の「無色である」を適用し、無色になる。
第6種の「すべての能力を失う」を適用し、Devoidを含む全ての能力を失う。しかし、Devoidによる「無色である」という継続的効果は既に第5種の段階で適用されているので、第6種の段階でDevoidが失われたとしても、依然として適用されたままである。
第7種bの「1/1になる」を適用し、1/1になる。
よって、本問題の回答は「謙虚の影響下でも依然として無色のクリーチャーである」となる。